第4回 芽かき

芽かき作業を通じて、ぶどう樹の成長を実感した一日

4月11日(土)、MaeVinoの月例イベントを開催しました。
今回のテーマは、春の栽培管理において重要な作業のひとつである芽かきです。

冬のあいだ静かに休眠していたぶどう樹は、春の訪れとともに一気に動き始めます。2月に見ていた頃にはまだ限られた変化しか見えなかった枝も、この時期になると驚くほど表情を変え、樹全体に生命力が宿っていきます。今回のイベントでは、そうした季節の移ろいを感じながら、会員の皆さまと一緒に樹の状態を確認し、次の生育につなげるための管理作業を行いました。

当日実施したのは、新梢と副梢の確認をしながら、特に大きく伸びてきた副梢を整理していく作業です。
ぶどうの樹は、春先から新しい枝を勢いよく伸ばしていきますが、その成長をただ見守るだけではなく、どの枝を活かし、どの枝を整えるかを判断することが、その後の健全な生育や樹形づくりに大きく関わってきます。副梢は樹の力強さを感じさせる一方で、伸び方によっては全体のバランスに影響するため、今の時期から丁寧に見ていくことがとても大切です。

実際の作業では、一本一本の枝を見ながら、新梢と副梢の違いを確認し、それぞれが今どのような状態にあるのかを参加者の皆さまと共有しました。日常生活の中ではなかなか触れることのない栽培の現場だからこそ、目の前の樹に起きている変化を自分の目で見て、手を動かしながら理解していく体験には、大きな発見があります。

今回特に印象的だったのは、花芽をつけている枝も見られたことです。
2月の時点では、これほどまでに変化していく姿を想像するのが難しかった枝々が、わずか数か月の間に確かな成長を見せ、次の段階へ進もうとしている様子に、会員の皆さまからも喜びの声が上がりました。芽吹きの先に花芽が見え始めることで、これから先の季節への期待もより大きくなり、ぶどう樹が確実に時を重ねていることを実感できる時間となりました。

MaeVinoのイベントは、単に栽培作業を体験するだけの場ではありません。
都市の中でぶどうを育てることの面白さや、季節ごとの変化を共有する楽しさ、そして自分たちが関わることで樹の未来が少しずつ形づくられていく感覚を味わえることも、大きな魅力のひとつです。今回の芽かき作業でも、参加者の皆さまが枝の変化に目を向けながら、その成長を自分ごととして楽しんでくださっていた様子が印象的でした。

また、イベントの最後には、MaeVinoオリジナルTシャツや缶バッチの販売会も実施しました。
こちらにも多くの方にお立ち寄りいただき、作業後の交流の時間としても盛り上がりを見せました。栽培体験だけでなく、MaeVinoの世界観を身近に感じていただけるアイテムを通じて、会員の皆さまとのつながりがさらに深まるひとときとなり、イベント全体も和やかで充実した雰囲気の中で締めくくられました。

春は、ぶどう樹の変化が特に大きく現れる季節です。
だからこそ、ひとつひとつの作業が未来の実りにつながっていきます。今回の芽かきも、ただ不要な枝を整理するだけではなく、これからの成長を見据えながら樹と向き合う、重要な時間となりました。2月にはまだ静かだった樹が、4月にはここまで大きく変化している。その事実そのものが、MaeVinoの栽培の魅力であり、会員の皆さまと共有できる価値でもあると感じています。

次回のイベントは、5月23日(土)を予定しています。
次回は、支柱などを活用しながら、樹の形を整えていく作業を行う予定です。春から初夏へと向かうこの時期、ぶどう樹はさらに大きく成長していきます。今回の芽かきに続き、次回はより具体的に樹形を整えながら、健やかな生育につなげていく大切な工程となります。

MaeVinoでは、こうした毎月の積み重ねを通じて、都市の中でぶどうを育てる時間そのものを、特別な体験として育てています。
次回もまた、樹の新たな変化と出会えることを楽しみにしています。