実施日:2025年10月26日(日)
場所:神宮前「No.502」
ワインを“味わう”日。生産者と食卓をつなぐ時間。
10月26日の週末。
第4回 MaeVino活動は、これまでの「育てる」「運ぶ」活動から一歩進み、いよいよ“味わう”段階へ。
会場は神宮前のレストラン「No.502」。
広島のワイナリー No.505 を訪問したことをきっかけに出会ったお店で、同ワイナリーが手掛ける国産ナチュラルワインを中心に、料理とのマリアージュを楽しむ特別な昼下がりを迎えました。
広島の風土を感じる、国産ナチュラルワイン
「No.502」では、広島のワイナリー No.505 で造られる個性豊かなワインを常時取り扱っています。
この日は、No.505のワインを主役に、ソムリエの方が一杯ごとに解説を添えて提供してくださいました。
国産ワインならではのやわらかな酸味と果実の香り、そしてナチュラル製法による奥行きある味わい——。
グラスを重ねるごとに、参加者の会話が弾み、会場全体が穏やかな空気に包まれました。

醸造家・新井さんとのオンライン交流
さらにこの日は、No.505でブドウ栽培から醸造までを手掛ける 新井さん とオンラインでつながり、ワインづくりの背景や畑の風景、そして日々の想いについて直接お話を伺う機会もありました。
「土づくりからボトルに至るまでのすべての工程に、人の手と土地の記憶が残っている。」
そんな言葉が印象的で、参加者はワインを通して生産者の息づかいを感じていました。
「顔が見える生産者」との距離の近さこそ、MaeVinoが目指すクラフトワイン文化の象徴。
都市にいながら、つくり手の情熱に触れられる貴重な体験となりました。

ワインに寄り添う料理、贅沢な昼の時間
お料理は、国産ワインに寄り添うように一皿一皿が構成され、素材の持ち味を生かした優しい味わい。
ワインとの相性を考え抜かれたメニューが続き、まるで広島の風土と東京の街が同じテーブルで出会っているような感覚でした。
11時からスタートした会は、笑顔とともにゆっくりと時間が流れ、グラスが進むたびに自然と話題も広がっていきました。
「都市の真ん中で、畑と人がこんなにも近く感じられるなんて。」
「つくり手の話を聞きながら飲むワインは、やっぱり特別。」
“育てる”から“味わう”へ、MaeVinoの新しい一歩
第4回の活動は、これまでの屋上栽培や収穫、醸造所訪問を経て、ようやくその成果を“味わう”フェーズへとつながる体験でした。
東京にいながら、広島や軽井沢、佐倉といった地域の人々とつながり、土地の記憶を共有する。
MaeVinoのクラフトワインプロジェクトが描くのは、都市にいながら地方の風土を感じ、文化としてワインを楽しむ新しいライフスタイルです。
美味しい料理とワイン、そして生産者との対話が交わったこの日——。
それは、ワインが“飲み物”ではなく“物語”として味わえることを改めて教えてくれる時間となりました。

