実施日:2025年9月21日(日)
場所:長野県軽井沢町 アンワイナリー
メイヴのブドウ、軽井沢へ
前日の佐倉での収穫から一夜明けた9月21日。
MaeVinoチームは、東京を出発し、軽井沢にあるアンワイナリーを訪問しました。
今回、MaeVinoが育てたメイヴのブドウを委託醸造いただくのが、WBSの放送でも共演したこのアンワイナリー様。
標高の高い軽井沢の澄んだ空気の中で、ブドウがワインへと生まれ変わる場所を目指し、朝から車で一路北へ向かいました。
道中もまた、“ワイン文化”の一部
軽井沢に到着後、予定より少し早く現地に着いたため、まずはアンワイナリーのテイスティングルームで、数種類のワインを飲み比べさせていただきました。
標高の高い土地ならではの澄んだ酸や香りの立ち方の違いを体験し、土地ごとに味わいが変化する“テロワール”の奥深さを改めて実感。
グラスを片手に、参加者それぞれが「都市で育てるブドウは、どんな個性を持つのだろう」と想いを巡らせる時間となりました。
その後、ワイナリーの方々が到着され、今回の主役であるメイヴのブドウを無事に納品。
醸造所内でブドウの状態を一緒に確認したところ、果皮に青みが残る房も多く見られました。
季節的な条件や生育時期を考慮し、今回は無理に仕込みを指定せず、アンワイナリーの醸造家のご経験と判断に委ねて醸造をお願いすることにしました。
「ブドウが、プロの手でどんなワインになるのか」——。
メイヴが持つ可能性を確かめるための大切な一歩であり、都市と地域の“共創”を体現する瞬間でした。

「育てる」から「つながる」へ
今回の活動は、単なるブドウの納品にとどまりませんでした。
千葉県佐倉市で実を結び、そして軽井沢の醸造家のもとへと受け渡される。
この一連の流れを通して、MaeVinoのメンバーは“ワインづくりは土地と人をつなぐ行為である”ことを実感しました。
今までは完成されたワインを購入し、グラスの中でその味わいを楽しむだけでした。
しかしこの日は、自分たちの手で収穫したブドウがどのように扱われ、どんな考えのもとでワインへと変わっていくのか、醸造家の方から直接お話を伺うことができました。
短い時間ながらも、ひとつひとつの判断に込められた職人の哲学に触れ、「顔が見える生産者」と共につくる安心感と誇りを強く感じる機会となりました。
都市の屋上での栽培から、地域の畑、そして醸造の現場へ。
MaeVinoのクラフトワインプロジェクトは、ブドウを“育てる”だけでなく、人と人、都市と地域を“つなぐ”取り組みとして広がり続けています。
私たちが飲む一杯のワインの裏側には、たくさんの人の手と想いがある——そのことを感じられた、特別な一日でした。
都市から広がる、新しいワイン文化
この日納品したメイヴのブドウは、アンワイナリーでの丁寧な醸造を経て、やがてMaeVinoのクラフトワインとして生まれ変わります。
都市の屋上で育ったブドウが、軽井沢の風とともに醸される——その過程こそ、MaeVinoが描く「都市と地域が共に育てるワイン文化」の象徴です。
次回は、都内飲食店で国産ワインとお料理を学ぶ会です。

